保険の解約返戻金とは?受取時の税金の計算方法も
「解約返戻金って税金がかかるの?」
「そもそも解約返戻金って何?」
保険について調べると、よく目にするのが「解約返戻金」という言葉。
漢字の意味からなんとなくどのような意味なのかわかるかもしれませんが、読み方すらわからないという方も多いのではないでしょうか?
そんな解約返戻金についてご紹介します。
解約返戻金とは
解約返戻金(かいやくへんれいきん)とは保険を解約したときに支払われるお金です。
支払った保険金の一部が積立てられる保険を途中で解約すると支払われます。
解約返戻金は通常、支払った保険料の総額よりも低くなります。
そのため損しないためには途中で解約しないほうが無難です。
解約返戻金の種類
払込んだ保険料の総額に対して、解約返戻金がどのくらい支払われるかにより3種類に分類されます。
従来型(通常型)
通常の終身保険などで用いられる解約返戻金です。
保険料の払込み期間中の解約返戻金が、その時の払込総額より少なく設定されています。
保険によっては払込期間終了時、あるいは終了してからしばらく経ったときに払込総額を上回るので、途中で解約すならこのタイミングを狙いましょう。
低解約返戻金型
従来型よりも払込期間中の解約返戻金を低く抑えているタイプです。
その代わり払込期間終了後の解約返戻金を高めていたり、保険料が安くなっていたりします。
無解約返戻金型
解約返戻金が一切発生しないタイプです。
解約返戻金がない分、保険料がさらに低く設定されています。
解約返戻金は一時所得なので税金に注意
解約返戻金が払込総額を大きく上回る場合、所得税がかかる場合があります。
以下が解約返戻金の計算式です。
$$課税対象額=\frac{解約返戻金-保険料の払込総額-50万円}{2}$$
払込んだ総額を50万円以上超えると所得税が発生します。
ちなみに確定申告では一時所得として計上します。
確定申告が面倒な方は、保険金額をあまり高額にしないほうが良いかもしれません。
解約返戻金がある保険
それでは、解約返戻金のあるおもな保険をご紹介します。
終身保険
保障が一生涯続く保険です。
従来型と低解約返戻金型があり、どちらも払込期間を過ぎると元本を上回る解約返戻金が期待できます。
養老保険
保障期間中に死亡すると保険金が、満期になれば満期保険金が受け取れる定期保険です。
まとめ
払込期間中の解約返戻金は基本的に払込んだ保険料の総額を下回るので、よほどの理由がない限りは解約しないことをおすすめします。
もちろん払込総額を上回ったときに解約するのはアリです。
保険選びを間違えて、後になって解約することのないよう、保険は慎重に選びましょう。