ローン返済時に債務返済支援保険は必要?保険料などを比較してみた
「住宅ローン契約したんだけど、債務返済支援保険って必要なの?」
一般的に団体信用生命保険の加入は必須とされている住宅ローンですが、債務返済支援保険となると任意での加入になっています。
保険である以上は加入していたほうが安心なのですが、やはり保険料はできるだけ安くしたいところ。
そこで今回は債務返済支援保険についてご説明します。
債務返済支援保険とは
債務返済支援保険は、住宅ローンなどの返済中に病気やケガによって働けなくなった時にローン返済をサポートしてくれる保険です。
働けなることで収入が減り、ローン返済が難しくなる事態に備えることができます。
具体的には、月々のローン返済額分を受け取れる仕組みです。
ただし、働けなくなってすぐに受け取れるわけではなく、約1ヵ月の猶予期間後に3年程度にわたってサポートという内容です。
債務返済支援保険の必要性は?
通常は団体信用生命保険の加入が必須なので、死亡時や高度障害状態になった場合の備えは問題ありません。
しかし、団体信用生命保険は病気やケガによる収入の減少までは対象外です。
そのため加入したほうが安心ですが、ただでさえ住宅ローンの返済があるのに、さらに家計の負担が増えることになるので難しいところです。
ちなみに団体信用生命保険のなかには、がんなどの一部の病気にかかると保険金が支払われるプランもあります。
これらを比較したうえでどうしても心配な方は、保険料が割安な債務返済支援保険に加入しましょう。
また、すでに医療保険等に加入している場合は保障内容が重複する恐れがありますので注意してください。
実際にどんな債務返済支援保険があるの?
債務返済支援保険は数多くの銀行にて取り扱っています。
そのためごく一部の銀行のみ例として挙げることにしました。
保険金支払い条件 | 保険金月額 | 対象期間 | 保険料(ローン返済額1万円あたり) | 特約 | その他 | |
ちばぎん | 30日間を超える入院(医師の指示による自宅療養を含む) | 年間返済予定合計額の12分の1 | 1回あたり最長で3年間 | 58円(2015年7月現在) | ||
りそな銀行 | 毎月の返済額とほぼ同額のローン返済月額 | 121円 | 天災危険補償特約(自然災害による入院も対象になる) | りそな女性向け住宅ローン「凛next」専用住宅ローン返済支援保険の場合は保険料不要 | ||
山陰合同銀行 | 年間返済合計額÷12 | 56円 |
特約などが付かない必要最低限保障であれば、返済月額1万円あたり50~60円あたりとみられます。
例えば、年間返済月額108万円の場合は保険料月額は504円です。
一見かなり安いように思えますが、35年ローンの場合の保険料総額は211,680円になります。
ちなみに、これらの債務返済支援保険を契約するには、その銀行の住宅ローンを契約する(またはしている)必要があるので注意してください。
まとめ
債務返済支援保険に加入することで、病気やケガなどで働けなくなってもローン返済をサポートしてくれるので安心です。
月額保険料もかなり安いので、家計がそこまで苦しくないのであれば契約してみても良いでしょう。