満期で保険金が受け取れる養老保険とは?特徴や実例も紹介
「養老保険ってどんな保険なの?」
定期保険や終身保険のように、主要な生命保険の1つであるものの、最近ではあまり耳にしないかもしれません。
実はあまり加入するメリットがないのです。
そんな養老保険ですが、生命保険について学ぶなら「どのような保険なのか」知っておくべきでしょう。
ということで、養老保険の特徴やメリットとデメリット、実際にどんな養老保険があるのかをご紹介します。
養老保険とは
養老保険は、いわゆる「貯蓄性のある定期保険」です。
わかりやすく言うと、あらかじめ保険期間が決まっていて、この期間内に死亡すると保険金が受け取れます。
ここまでは定期保険と同じですが、養老保険の場合は満期になっても保険金が受け取れるのです。
つまり、生きてても死んでも保険金がもらえます。
また、途中で解約しても解約返戻金を受け取れます。
保険の仕組みとしては学資保険と似ていますね。
養老保険はどちらかというと、万が一の時に備えるのではなく、貯蓄のついでに死亡保障も受けられる保険と考えたほうが良いかもしれません。
養老保険のメリットとデメリット
メリット①:掛け捨てじゃない
通常の定期保険だと保障期間中に何事もなければ、払込んだ保険料は一切返ってきません。
これに対し養老保険は満期にお金が返ってきます。
契約内容にもよりますが、返ってくる金額は払込んだ保険料とほぼ同額です。
保険料が安いとはいえ、定期保険だともったいないと感じる方は養老保険も選択肢の1つになりそうですね。
メリット②:他の貯蓄性がある保険に比べ、満期金を受け取れるタイミングが自由
個人年金保険はご存知でしょうか?
これは60歳や65歳などから、国民年金とは別の年金として受け取るための保険です。
個人年金保険では保険金を受け取れる期間がある程度制限されているため、もっと早い時期からお金を受け取りたいという場合は養老保険に加入するべきです。
例えば、50歳や55歳を満期に設定すれば、早期リタイアも不可能ではありません。
デメリット①:保険料が高い
養老保険の一番のデメリットはやはり保険料が高いことでしょう。
養老保険と同じく確実に保障を受けられる終身保険と比べても割高なのです。
その理由としては、終身保険と比べてどうしても保障期間が短くなりがちなのが挙げられます。
より多くのお金がより長く保険会社にあれば、それだけ運用益が見込めるので終身保険の方が割安なのです。
残念ながら養老保険は、終身保険と比較してしまうとメリットがほとんどないのです。
デメリット②:特約を付けたり、途中で解約すると元本が割れる場合も
基本的に貯蓄性のある保険では運用益が見込めることから、払込んだ保険料の総額よりも保険金額が上回ります。
しかし、場合によっては元本割れを起こしてしまうケースもあります。
この時によくあるのが、特約を付けることで保険料が上がり、その結果として元本割れになってしまう場合です。
もし貯蓄を目的として加入するならば、余計な特約は付けないようにしましょう。
養老保険は入るべき?
結論から言うと、養老保険はあまりおすすめしません。
理由は先ほども述べた通り、終身保険と比較してほとんどメリットがないからです。
もし終身保険や個人年金保険などで良い保険が見つからなかったら養老保険も探してみてはどうでしょう?
実際の養老保険一覧
それでは実際にどんな養老保険があるのか見てみましょう。
養老保険を探してみたところ、10社以上の保険会社で養老保険のプランを見つけました。
その中から2つだけピックアップしてご紹介します。
かんぽ生命(養老保険 新フリープラン)
保険料例:15300円(30歳男性、60歳満期、保険金500万円)
満期保険金額:100万円~1000万円まで10万円単位で自由に設定可
加入年齢:0~80歳
保険期間:10年~50年
特約:無配当災害特約、無配当傷害医療特約または無配当総合医療特約のいずれか一方
かんぽ生命の養老保険は保険期間や保険金を細かく設定でき、かなり自由度の高い内容になっています。
また、不慮の事故や所定の感染症での死亡時には倍額保障により保険金が2倍になります。
この他、短期払込型のプランや、死亡保険金が満期保険金の2~10倍のプラン、糖尿病や高血圧症のような慢性疾患の方むけのプランが用意されています。
公式HP:http://www.jp-life.japanpost.jp/products/lineup/yoro/prd_lu_yr_index.html
ソニー生命
保険料例:34,130円(35歳男性、60歳満期、保険金額1000万円)
満期保険金額:100万円~7億円
契約年齢:0~78歳
保険期間:契約年齢により異なる
特約:リビングニーズ特約、入院総合保障特約など計14種類
ソニー生命の養老保険は主契約、特約ともに種類が豊富なのが特徴です。
通常の養老保険のほかに、運用実績によっては配当金を得られる5年ごと利差配当付養老保険、保障期間の後半になると保障額が増額する特殊養老保険、米ドル建ての養老保険と特殊養老保険、運用実績に応じて保険金額が増減する変額保険があります。
ソニー生命は面談をしたうえでオーダーメイドの保障プランを提案してくれますので、選択肢が多すぎて選べないということはありません。
公式HP:http://www.sonylife.co.jp/examine/lineup/list/endowment/
まとめ
養老保険は確実に保険金を受け取れ、終身保険よりも払込期間が短い傾向があるため保険料は比較的高くなっています。
そのためあまりおすすめはできませんが、「このような保険もある」と頭の片隅に入れておいてください。