生命共済とは?特徴と保障内容について
「生命共済って何?生命保険とどう違うの?」
「生命保険よりも生命共済がお得なの?」
このような疑問を持つ方も意外と多いのではないでしょうか?
今回は、生命共済がどのようなものか触れた後に実際にどんな生命共済があるかご紹介します。
生命共済とは
共済とは、協同組合や地方自治体などが非営利で、万が一の場合などに備えた保障を提供する仕組みです。
その中でも生命共済は、死亡や病気・ケガなどを保障する共済のことを指します。
生命保険と比較した場合の共済の特徴は、第一に掛金(保険料)が割安なことが挙げられます。
これは営利目的の生命保険会社と違い、共済は非営利で活動をしているからです。
もう1つの特徴として、その組織に属していないと加入できません。
例えば都民共済や県民共済など、その地域に住んでいる人のみ加入できます。
また、共済の傾向としてほとんどが定期保険、つまり掛け捨てで一生涯続くものがほとんどありません。
実際の生命共済について
共済は数多く存在しますが、その中でもおもな共済を2つ取り上げてみました。
全国生活協同組合連合会(都道府県民共済グループ)
契約可能年齢 | 保障内容 | 掛金 | 特則・特約 | 備考 | |
こども型 | 0歳~満17歳 | 月掛金2,000円の場合
入院日額1万円 |
月掛金1,000円・2,000円 | – | 18歳以降は同額掛金の総合保障型に自動的に継続される |
総合保障型 | 満18歳~満64歳 | 月掛金2,000円の場合
入院日額4,500円 |
月掛金1,000円・2,000円・4,000円 | 医療特約 新がん特約 新三大疾病特約 介護特約 |
総合保障型に手術や先進医療の保障を追加したプランもあり |
熟年型 | 満65歳~満69歳 | 月掛金2,000円の場合
入院日額1,000円~2,500円 |
月掛金2,000円・4,000円 | 熟年 医療特約 熟年 新がん特約 熟年 新三大疾病特約 |
保障は85歳まで |
都道府県民共済は、85歳まで安い掛金で保障を受けることができます。
その代わり、60歳以降は年齢とともに給付額が減るので、確実に保障を受けたい方には向いていません。
ただ、掛金は割安なので期間限定で保障を受けることを前提とするならアリです。
全国共済農業協同組合連合会(JA共済)
契約可能年齢 | 保障内容 | 掛金例※ | 特則・特約 | 備考 | |
定期生命共済 | 15 歳 ~ 75 歳 | 死亡:100万円~1,000万円 | 4,650円/月 (80歳満了、保険金額500万円) |
– | 更新タイプ(5年・10年・15年)と80歳満了タイプがある |
終身共済 | 0 歳 ~ 75 歳 | 死亡:200万円 定期特約:800万円 災害死亡割増特約:500万円 災害給付特約:500万円 家族収入保障特約:年額120万円 |
8,113円/月 (60歳まで払込、家族収入保障特約なし) |
定期特約 災害給付特約 災害死亡割増特約 家族収入保障特約 生前給付特約 指定代理請求特約 |
死亡時には200万円~2000万円を受け取れる |
一時払終身共済 | 0 歳 ~ 90 歳 | 死亡:500万円 | 4,359,925円 (保険金額500万円) |
生前給付特約 指定代理請求特約 |
– |
養老生命共済 | 0 歳 ~ 75 歳 | 共済金額:200万円 定期特約:800万円 災害死亡割増特約:500万円 災害給付特約:500万円 |
8,911円/月 (共済期間30年、中途給付特則なし) |
定期特約 災害死亡割増特約 災害給付特約 中途給付特則 |
死亡時には1000万円~2000万円を受けとれる
満期時には共済金額+割戻金を受け取れる |
※特に記述がない限り30歳男性で計算
JA共済の生命共済は、充実した保障を割安な掛金で提供しています。
掛金のシミュレーションでは、ほとんどの特約を外せなかったので、検討している方は「本当にこの特約は必要か」をじっくり考えてから判断しましょう。
まとめ
生命共済は、地方自治体や協同組合などが提供する補償事業のうち、死亡や病気、ケガなどを保障するものを指します。
一般的な生命保険よりも割安ではあるものの、一生涯続くものが少ないため、状況によってはおすすめできません。
共済ではなく生命保険についてであれば、保険のプロであるFPが無料で相談にのってくれます。
保険の新規加入や見直しを考えている方は一度試してみるのがおすすめです。