どっちを選ぶべき?定期保険と終身保険を比較してみた
「自分は定期保険と終身保険のどちらで契約するべきなんだろう?」
生命保険について調べだすと、このような疑問が出てくると思います。
もちろんどちらにもメリットとデメリットがあるのですが、これは自分の状況によっても変わってきます。
それでは早速、定期保険と終身保険の特徴をご紹介しつつ、どちらを選ぶべきか考えていきましょう。
定期保険とは?
定期保険は、「一定期間のみ保障を受けられる保険」です。
いわゆる「掛け捨て」の保険であるため、保険料が安く設定されています。
そのかわり保険期間を更新する場合は、その時の年齢で計算されるため保険料が上がります。
具体的な保険料ですが、25歳男性が保険金額500万円で10年間の契約をする場合、最安はライフネット生命の月額650円でした。(2018年3月現在)
実際にこの条件で契約する方は少ないと思いますが、ここまで安く契約するうことも可能ですよ、という例です。
25歳〜35歳というのは高齢者と比較して死亡率が低いため、こんなにも安くなります。
終身保険とは?
終身保険はその名の通り、「保障が一生涯続く保険」です。
一生涯保障が受けられて、なおかつ貯蓄性があるため、保険料は定期保険より高く設定されています。
「貯蓄性がある」というのは、「途中で解約するとお金が返ってくる」ということです。
ただし、払込期間が終わってから出ないとほぼ確実に元本割れするので、解約するなら払い終えた後がおすすめです。
この時に受け取れるお金のことを「解約返戻金(かいやくへんれいきん)」と言います。
例えば終身保険RISEの場合、25歳男性で保険金額200万円を終身払いで契約した場合、月々の支払額は2,562円です。
一生涯保証してくれる、つまり確実に保障を受けられるので保険料は定期保険よりは高く設定されています。
定期保険と終身保険のどっちを選ぶべき?
では、具体的に「どっちを選ぶべきか」について見ていきましょう。
とにかく保険料を安くしたいなら定期保険
やはり保険料の安さを重視するなら定期保険一択ですね。
ただし、「長生きすると損」ということには気をつけるべきです。
先ほど例に出したライフネット生命で見てみます。
先ほどの例からの変更点は、保険期間を10年から80歳までにした点だけです。
終身保険RISEと比べると、保障額が2.5倍でありながら保険料はまだライフネット生命のほうが安いです。
ですが、80歳を過ぎると保障を受けられなくなってしまいます。
つまり80年以上も長生きをしてしまったら損をしてしまうのです。
2016年の日本人の平均寿命は平均寿命は女性87.14歳、男性80.98歳となっています。(厚労省調べ)
平均寿命が80歳を超えているのに保障が80歳までというのはひどいと思うかもしれませんが、だからこそ保険料を安くできるのです。
契約者全員に保険金を支払うわけではないので、1人あたりの負担額を減らせるからです。
なので、あくまでも定期保険は「大きな保障が必要な期間」のみ加入することをおすすめします。
子どもがまだ独立していないなら定期保険
では、その「大きな保障が必要な期間」とはいつのことでしょうか?
一例として、子どもがまだ独立していない間です。
子どもがいれば養育費などが必要になってきますよね。
夫婦で共働きして養っているならまだ良いかもしれませんが、夫が1人で養っている場合は保障が重要になってきます。
もし子どもがまだ独立していない時に夫がなくなった場合、その家庭の収入源を失うことになります。
このような場合に備えて、子どもがいる期間だけ定期保険を契約して高め保障額を受け取れるようにしましょう。
保障は一生涯続いてほしい(確実に保険金を受け取りたい)なら終身保険
死亡した後の高額な葬儀代などを考えると、やはり確実に保障を受けたいですよね。
そのような場合は終身保険を契約しましょう。
定期保険と比べれば割高にはなりますが、その分確実に保険金を受け取れるという安心感があります。
保険金を老後のための資金として受け取りたいなら終身保険
少子高齢化が進む中、この先何十年後もちゃんと年金を受け取れるかわかりません。
ですので、老後資金の貯蓄のために終身保険に入るというのも1つの選択肢です。
終身保険であれば、払込終了後に解約することでほぼ確実に元本を上回る解約返戻金を受け取ることができます。
老後が心配な方は検討してみてはどうでしょうか?
まとめ
いかがでしたか?
定期保険と終身保険は決してどちらかしか選択できないという訳ではないので、終身保険を契約したうえで、ある期間だけ定期保険も契約して保障額を増やすといった活用の仕方がおすすめです。
自分が死んで遺族に金銭面で苦労させないためにも、適切な保険を契約しておきましょう。